ごあいさつ

 中小企業は、我が国経済の原動力として大きな役割を担っておりますが、事業規模の小ささゆえ、資金調達や情報収集力、人材等が脆弱であり、近代化や合理化に立ち遅れ、取引の面でも不利な立場に置かれるなど多くの課題を抱えています。

 特に我が国の経済社会は大きな転換期を迎えており、長期にわたる景気の低迷を乗り越えさらなる発展を図っていくためには、経営革新への取り組みや協同組合などの連携組織の役割が極めて重要となっております。

 中小企業を取り巻く環境は、技術革新・情報化の急速な進展、産業の空洞化、事業の再構築、環境や労働問題への対応等新しい課題が数多く山積しております。

 これらの諸問題を解消するため、個々の中小企業者が事業協同組合などの連携組織に英知を結集することは、それぞれの経営資源の充実はもちろん、業界全体の発展の礎として有効な手段となりえることでしょう。

 中央会では、経営革新を目指す中小企業者のみなさま、企業組合等の組織により創業を目指そうとしているみなさまのために、連携組織の設立をお手伝いさせていただくとともに、設立後においても日々の巡回などにより、組織運営や活性化はもとより、将来の業界ビジョン作り、新商品・新技術の開発など各種の助成事業を通じて「創造提案型」の支援を行っております。

 どうか中小企業持ち前のバイタリティと、機動性・創造性を発揮されますとともに、本会を十分にご活用いただき、貴業界や連携組織が益々ご発展されますよう祈念いたします。

京都府中小企業団体中央会 会長
阪口 雄次